星野リゾート（長野県北佐久郡）は１月14日、界ポロト（北海道白老郡）を開業した。同社の温泉旅館ブランド「界」の19施設目であり、界としては北海道初出店となる。

白老町と締結した「パートナーシップ協定書」に基づき、隣接する「民族共生象徴空間ウポポイ」の関連団体と連携を取りながら運営するもので、白老温泉内のポロト湖沿いに、地域の自然やアイヌならではの建築様式を取り入れた建物を建設した。客室42室や大浴場、食事処などを備える。

客室は全てポロト湖に面し、アイヌ民族の暮らす住宅・チセから着想を得て設計された。中心には炉をイメージしたテーブルを配するほか、アート作品やファブリック類にもアイヌ文化を取り入れている。温泉は世界的にも珍しい「モール温泉」が楽しめる２つの大浴場を備える。