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  • 24.06.05

第3回 役職者人材の採用には「エージェントの活用を」【「雇用流動化」時代のホテル人材 ―もう人手不足に悩まない―】

第3回 役職者人材の採用には「エージェントの活用を」【「雇用流動化」時代のホテル人材 ―もう人手不足に悩まない―】

皆さんの職場には、年齢やキャリアの異なる人材がバランス良く配置されていますでしょうか。最近、取引先のホテルの皆さんから、「スーパーバイザー」や「マネージャー」等と呼ばれる役職者人材、厳密には管理監督者の成り手がいない、という相談を多く受けています。

年齢にして20代後半から40代に該当する中間層は、もともと人材の数が少ないと言われてきましたが、コロナ禍の人員整理と業務見直し等によって「育つ環境」が整わず、管理監督者の成り手不足がいっそう加速しています。

会社によって基準は異なりますが、アシスタントマネージャーから管理監督者として残業代の支給対象外としている場合があります。給与額が変わらないのに残業代が出なくなり、加えて業務やシフトの尻拭いばかりさせられる。こうした現実を嫌って管理監督者になりたがらない人、転職を模索する人も少なくありません。

当社は2022年、ホテル・ブライダル業界専門の転職エージェントサービス「バリプラnext」を立ち上げました。キャリア採用の求人ニーズに応えて、配ぜん人紹介所に登録しているワーカーの皆さんに社員登用の道を示す狙いもありました。

転職エージェントやリファーラル(社員を通じた紹介)は、キャリア人材の採用手段として重宝されています。キャリア人材の採用においては、待遇や条件もさることながら、キャリアパスやジョブローテーション、働く環境の相互確認も重要。一般的な求人情報や履歴書等には記載されないことを、人を介して確認したり相談したりでき、特に転職エージェントは、直接応募や現役社員では聞きにくいことを相談しやすい点が最大のメリットになります。

ホテル業界は業務の属人性が強く、チームワークが求められる機会も多いので、転職エージェントによる採用は、非常に相性が良いと思います。

巷でよく耳にするブランド名の総合型転職サービスには、様々な業種の求人情報が集まります。一般的に、ホテル業界は他業種と比べて待遇が低いと言われ、総合型転職サービスでの採用は難しくなる傾向にあります。そこで、ホテル業界に特化した就職情報サービスに求人情報が集中していますが、そこも数が多い分、給与や待遇といった条件面で比較検討されがちですし、実際のところ、各社ともに業務内容が大きく変わるわけではなく、条件面での差別化が図りにくい面もあります。

業界の動向や採用傾向をより深く理解し、求人企業または求職者個人の双方にとってより望ましい人材・職場を紹介できる、業界特化型の転職エージェントを、ぜひ活用して頂きたいと思います。

バリュースタッフグループCOO 西谷良造氏

(国際ホテル旅館2024年5月20日号)

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