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- 本紙好評連載
- 24.07.05
第2回 コンセプトのつくり方【1】主語・目的・役割から考える【骨太な集客力を身に付ける「コンセプトのつくり方」】
前回はコンセプトの重要性について触れましたが、本稿からコンセプトのつくり方をご紹介します。
1つ目に紹介する方法は「主語、目的、役割」から考える方法です。自社のやってきたこと、これからやることを3項目で整理していきます。この時に大切にしていただきたいのが「お客様にとってハッピーなエンディングから考える」ことです。良いコンセプトの基本は、顧客にとって価値あるコンセプトであることです。これにより、自社の提供価値を磨き続ける指針として機能するコンセプトをつくることができます。
下記に記入内容を紹介します。
①には主語としてターゲットが入ります。ポイントは「どんな人たちのためなのか」の視点で考えることです。年代をターゲットにしている場合でも「50代以上の人たち」ではなく、「落ち着いた時間を過ごしたい人たち」や「レトロな世界に浸りたい人たち」のように、顧客のニーズや嗜好性、状態で捉えるようにしましょう。
②には目的、つまり①の人たちに対して叶えてあげたい「理想の姿」が入ります。収益に繋がるコンセプトにするためには、他の施設が叶えてあげられていなかったり、不十分になっていたりする「理想の姿」を考える必要があります。
③には、理想の姿を実現させるためにどのような貢献をするのか、自社の役割を記入します。
書き終えたら一連のストーリーに矛盾がないか音読してみましょう。以上が1つ目に紹介するコンセプトのつくり方ですが、これはあくまでも下書きです。後々の記事で社内向けやPRとして使える端的なワード「キーフレーズ化」の作業を取り上げるので書き残しておいてください。
次回は2つ目のコンセプトのつくり方を紹介します。
宿研 マーケティング室 濱田周作氏
(国際ホテル旅館2024年7月5日号)
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