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  • 開発、開業計画
  • 24.07.09

「ホテル・イン・レジデンス」ハイブリッドモデルを強みに【アスコット】

「ホテル・イン・レジデンス」ハイブリッドモデルを強みに【アスコット】

今年で創立40周年を迎えたThe Ascott(アスコット、日本運営会社アスコットジャパン東京都港区)。日本ではアスコット、オークウッド、シタディーン、lyf、サマセットの5ブランドで22施設を運営する。

いずれの施設も、1泊単位の短期滞在と生活拠点として機能する長期滞在、両方の滞在需要を想定した施設づくりと運営・セールス体制を備え、一人旅からファミリー・グループ旅行まで、観光・レジャーやビジネス、MICE等、幅広い宿泊需要や宿泊客層の取り込みを進めている。

アスコットジャパン代表取締役社長のクリスチャン・ボーダー氏は、アスコットが運営する施設の強みを「『ホテル・イン・レジデンス』のハイブリッドモデルによる柔軟性と機敏な対応、適応力」と表現する。

「宿泊需要が急変する局面においても、多様な需要・客層にアプローチする販売ルートを持つことで柔軟な対応ができる。直近のパンデミックにおいては、短期滞在需要がほぼ見込めない状況だったが、長期滞在需要の獲得に舵を切ることで事業を維持することができた。また、オーナーオペレーターとして、開業準備段階を含めて、所有者と運営者、双方の視点を持った事業が進められること、スピーディーな事業展開ができること等も、当社ならではの強みと考えている」とボーダー氏。

12月には、既存ホテルからのリブランドによるlyf 渋谷東京(東京都渋谷区)の開業を控えている。ボーダー氏は「直近1年は外国人旅行者の回復もあり、当社グループ施設の平均滞在日数は4泊から5泊ほどに増加し、家族連れをはじめとするグループ旅行者の利用機会も増えている。ソーシャル&ライフスタイルブランドのlyfは2030年に世界150ホテルの出店を目指しており、日本でも開発を推進する。日本では大都市圏から地方都市、リゾートまで幅広い出店機会がある」と語る。

(国際ホテル旅館 2024年7月5日号)