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  • 24.07.09

宿泊施設に特化した写真撮影アプリ【Tikaras】

宿泊施設に特化した写真撮影アプリ【Tikaras】

Tikaras(ティカラス、東京都港区)は、宿泊施設向け写真撮影アプリ「Byme(バイミ)」を開発。昨年3月のプレリリースから1年で3000施設が利用している。

Bymeは、ホテルや旅館の館内施設、料理・商品等の画像を、スマートフォンを使って撮影することをサポートするもの。アプリの指示に従って撮影することで、誰でも・簡単に高品質な画像を撮ることができる。

アプリは様々な撮影補助機能を搭載する。日中の客室のように明るさの差が大きく、白飛び・黒つぶれが起きやすいアングルの画像を自動合成する編集機能も備えている。また、被写体やシーン別の撮影ポイントを分かりやすくまとめたマニュアルもあり、撮影した画像はすぐにHPやOTA、SNS等に掲載できる。主要OTAとの連携機能もあり、Bymeの管理画面から一括アップロードすることでWeb関連業務の工数削減にも繋がる。

アプリ利用料は初期費用1万5000円と月額使用料2480円から(いずれも税別)。月額使用料はサポート内容によって変動する。

Bymeを企画したTikaras代表取締役の大島勇飛氏は、国内大手旅行会社に在籍していた当時、海外OTAとの共同プロジェクトに従事。施設ページでビジュアルイメージを大きく取り扱う等、画像の重要性に着目。

「宿泊施設の皆さんも、宿の魅力を端的に伝える画像の重要性を認識している一方、高品質な画像はプロカメラマンに依頼しなければならない、という考え方が根付いていた。特に地方の宿泊施設は撮影料に加えてカメラマンの交通費・滞在費の負担も大きく、気軽に依頼しにくい、という課題があることも分かった」と大島氏。

Bymeを利用する静岡県内の旅館では、従来、プロカメラマンへの撮影依頼に滞在費と往復交通費を含めて1回20万円ほどのコストが発生したが、これが現在はBymeの使用料のみに収まっており、大幅なコストダウンが実現した。

また、従来は画像の納品に半月以上かかっていたが、現在は撮影後すぐに画像を掲載でき、タイムリーな画像の掲載が実現。OTAでの評価点数の上昇や売り上げアップ等の効果もあったという。

「SNSを通じたタイムリーな投稿に鮮度の高い、意図のある画像を添えることにも役立つ」と大島氏。

(国際ホテル旅館 2024年7月5日号)