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  • 24.09.05

第4回コンセプトのつくり方【3】 未来目線でコンセプトを考える【骨太な集客力を身に付ける「コンセプトのつくり方」】

第4回コンセプトのつくり方【3】 未来目線でコンセプトを考える【骨太な集客力を身に付ける「コンセプトのつくり方」】

今回ご紹介するコンセプトのつくり方は、「実現させたい未来の社会/環境に向けてこれからするべきこと」をコンセプトにする方法です。

これまでは「お客様目線」で考えてきました。この視点は非常に重要ですが、それだけでは独自の存在にはなれません。経営者や提供側の『想い』がお客様も気づいていない新たな価値をつくることもあります。

その『想い』を整理、言語化してコンセプトの種にすると、例えばグループを束ねる企業コンセプトを考えたい場合などに強みを発揮します。

具体的な記入方法を解説します。

①ミッション…企業が社会に果たすべき使命/役割を記入します。未来永劫変わらない創業時の想いを使命/役割にしても構いません。

②ビジョン…先述のミッションを実行し続けた先にある社会/環境、つまり理想の未来を記入します。注意点は、「旅行で誰もが笑顔になる社会」など抽象的なポエムにならないこと。誰もが目に浮かぶ具体的な景色を言葉にしましょう。

③パーパス…①と②を掲げる理由、問題点や変化・進化させたいことを見出します。「なぜするのか」は聞き手の感情にアプローチし、強い印象を残す手法「ストーリーテリング」をつくる重要なピースとなり企業活動の意義と共感を高めます。

④コンセプト…最後に①~③の内容を鑑みて、これから企業がやらなければならないことを書きます。

今回の方法は企業コンセプトになるので一連の言語化までに時間がかかる作業となるでしょう。

次回はフレームワークで抽出したキーワードを魅力的な「キーフレーズ」にする方法をご紹介します。

宿研 マーケティング室 濱田周作氏

(国際ホテル旅館2024年9月5日号)

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