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  • 宿泊施設向け商材・アイテム
  • 25.01.07

滞在型ホテルの増加と新しい滞在価値の提供【2025年の宿泊業界を大胆予測④】

◎ラウンジのサービス さらに強化
◎客室・館内に生活家電を完備し中長期滞在ニーズに対応

宿泊料金が高止まりの状況が続いている。需給に応じた料金設定を運用することは宿泊業界のスタンダードとなりつつあるが、その運用が行き過ぎると、宿泊客の中には「この(客室の)広さ/このサービスでこの値段か…」と幻滅してしまう人が出てきてしまう可能性もある。

その対策という意味でも、客室の居住性の向上、あるいはパブリックスペースを活用したサービスの充実が求められる。

ダイオーズジャパン(東京都千代田区)では、これまでオフィス向けに提供してきたカフェクオリティのコーヒーマシンが、ホテルラウンジやレストランに採用される機会が増えている。オフィススペースなどに採用されているコーヒーサービスが、ラウンジやレストランでのセルフサービスとして導入されている。

ラウンジの滞在価値を向上させたい、でも本格的な厨房や人材を備えることは難しい。そういった課題に同社のオフィスコーヒーサービスが応えている。

訪日外国人旅行者の増加から、ホテルや旅館に連泊する、あるいは長期間にわたって滞在するニーズも意識されている。客室にミニキッチンや洗濯乾燥機などの生活家電を設置したり、外部店舗の力なども借りながら飲食サービスを充実させたりといった取り組みも、今年さらに広がりを見せると予想される。

(国際ホテル旅館2025年1月5日号)