宿泊施設向けセキュリティソリューション「Vingcard（ヴィングカード）」を展開するアッサアブロイグループ（日本法人：アッサアブロイグローバルソリューションズジャパン、東京都中央区）。このたび、宿泊施設により安全なネットワークの構築を提案するため、宿泊施設向けネットワークソリューション「Nomadix」を日本市場で本格展開する。

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米国発のNomadixソリューションは、ゲストによるインターネット通信利用時の安全性が非常に高く、最適化されたインターネットアクセスで高速通信を実現。ユーザー認証やオンボーディング（接続サポート）のプロセスを一元管理でき、宿泊客およびホテルスタッフが、インターネットサービスを安全に利用できる環境を整えてくれる。

館内のインターネット接続に必要な機器・システム、関連ツールを包括的に提供する。業界最高水準のセキュリティを備えるのみならず、有線・無線、通信速度など、多様な接続ニーズにも応える。

宿泊客がゲスト用Wi-Fiサービスに接続する際にユーザー認証を行うためのWebページ（Guest Captive Portal）を表示する際に、独自の情報・コンテンツを表示させることも可能。グローバルホテルチェーンにも採用されており、カスタマイズの実績も豊富で、宿泊施設のユニークなニーズや新しい運営手法にもフィットできる点が世界中で評価されている。

ホテル・旅館におけるインターネットサービスの重要性は年々高まっている。オンライン会議、ビジネス客のメール、B2Bのクラウド型ビジネスツールだけでなく、観光客も動画配信やSNSなどを多用する傾向にあり、滞在中はほぼ常時インターネットに接続している。デバイスや接続先も多種多様になってきており、インバウンド旅行者の受け入れ増加に伴い、インターネットインフラへの要求は今後さらに顕著になると見られる。

ホテルや旅館の運営管理・業務管理にも、インターネットサービスは不可欠となっている。クラウドツールの進化と普及により、今後さらに業務の効率化が期待される一方、PMSや決済システムなどと接続する際には、より安全性の高い接続環境での運用が求められる。

こうした事業環境を踏まえて、アッサアブロイグループは昨年3月、Wi-Fi接続・認証、アクセスサポート等のソリューションを提供するNomadix（米国テキサス州）を買収した。NomadixはWi-Fiネットワークを通じてデジタルを安全に接続し、エンゲージメントを強化するための包括的な技術プラットフォームを提供している。

アッサアブロイグローバルソリューションズは、Vingcardブランドとして、非接触式カードやスマートフォンのWallet機能などを使ったホテル客室のドアロック「Novel（ノーヴェル）」など、およびこれらを管理するシステム「Vostio（ヴォスティオ）」「Visionline（ヴィジョンライン）」を展開。今回、Nomadixをグループ化したことにより、これらのセキュリティソリューションをより安全に運用でき、ゲストの体験向上と業務効率の改善をより強力に支援する。

（国際ホテル旅館2025年4月5日号から抜粋）