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時代の変化と共に、宿泊施設は安全、安心を提供する高いセキュリティの提供に加えて、ゲストの快適な滞在を提供するため、よりスムーズで合理的なサービス動線の設計が求められている。ホスピタリティ業界向けITソリューション「Vingcard（ヴィングカード）」を展開するアッサアブロイグローバルソリューションズジャパン（東京都中央区）は、こうした課題の解決に向けて、セキュリティとDXの両側面からアプローチできる統合的なソリューションを提供する。

現代の旅行者は、ホテル滞在中の快適さとスムーズなサービスを求めている。宿泊予約からチェックインに至るまでのプロセスも、煩わしさを感じることなくスムーズに手続きを済ませたい、というのが本音だろう。

人材確保の難易度が高まる中、ホテル側もスタッフを定型的な業務から解放し、より付加価値の高い業務・サービスにリソースを集中させることが、滞在体験の価値向上に繋がる。

スマートフォンの普及と最新のセキュリティ認証技術によって、こうした宿泊業界の潜在的なニーズに応えることが遂に可能となった。Vingcardがこのたび世界に先駆けて宿泊業界に発表したばかりの【Wallet Key（ウォレットキー）】配信サービスだ。

これは、各種スマートフォン端末に初期搭載されているApple Wallet、Google Wallet等のウォレットアプリに対して、宿泊施設がルームキーを直接配信できるサービスで、スマホさえ所有していれば誰でもシームレスなチェックイン体験や、客室への入室に際して、カードキーはもはや不要となる。SMSやメールを経由してウォレットアプリにキーを配信するためホテルの専用アプリの開発や運用も一切不要。もちろん、会員向けアプリを運用するホテルにおいてはこのアプリを通じてウォレットキーを配信することもできる。Vingcardの非接触式電子ロック(シリーズ全モデルで、ウォレットキーとカードキーの両方に対応済み)と、クラウド版ホテルキーシステム「Vostio」を導入する施設であれば運用できる。

Vingcardはホテル向けキーシステムのトップシェアブランドで、世界160カ国700万室以上の導入実績がある。シリンダー錠や磁気カード錠からの更新事例も豊富で、国内では約半数のユーザーが他社キーシステムからの更新工事によって同社サービスを導入している。

ウォレットキーの導入に際して重要なセキュリティインフラを担っているのがクラウド版ホテルキーシステムVostioだ。サーバーの維持管理責任をVingcard側が担うため、これまで施設設置型であったサーバーの維持管理にかかる負担が実質ゼロとなり、経営・運営効率の大幅改善が見込める。またPMSやチェックイン端末との連携によってフロント周りの軽装化が図られ、施設運営のシームレス化が実現できる。

宿泊客は、通信手段が限られていた時代でも、上得意客の電話１本で宿側が先回りして、至れり尽くせりのサービスを準備していた。時代が変化しても、宿泊客のニーズは本質的には変わらない。

通信手段やデジタル技術が発達した現代は、誰に対しても快適な滞在体験とスムーズなサービスが提供できるようになっている。こうした技術を積極活用し、スタッフの作業や業務管理に伴う負担も大幅に軽減されることが期待される。

（国際ホテル旅館2025年6月5日号）