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  • 宿泊施設向け商材・アイテム
  • 24.06.22

カードと暗号化技術の双方に脆弱性【解説】

今回のハッキングをめぐり、ロックメーカーも対応に追われている。ホスピタリティ分野のIT・セキュリティソリューション「VingCard」を提供するアッサアブロイグローバルソリューションズジャパン(東京都中央区)代表取締役の深尾大地氏に、対策を聞いた。

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このハッカー集団は長年にわたり旧式カードキーモデル「Mifare Classic 1K」の脆弱性を指摘し、宿泊業界における使用停止を推奨してきました。

Mifare(マイフェア)は非接触ICカードの技術・通信規格の一つ。世界的に広く使われています。Mifare Classic 1KはMifareの中でも歴史の長いシリーズですが、かねてから暗号化のアルゴリズムに脆弱性があると言われていました。

当社・アッサアブロイ(VingCard)では、既に10年以上前から当該技術を使ったカードキーを使用不可としてきましたが、一部のロックメーカーは既存ハードウェアの販売を優先するあまり、ユーザーセキュリティをなおざりにしてきました。今回の事案はその結果、ハッカー集団に面喰わされたとも言えます。

懸念すべきは、このニュースが何も海外に限った話ではない点です。私たちの調査によると、現在、日本国内でカードロックを採用している宿泊施設の約7割で、Mifare Classic 1Kがゲスト向けカードキーとして使われています。

これに加えて、暗号化技術の更新についても対応が急務となっています。カードキーに登録された情報は、第三者による解読を防ぐために暗号化されますが、この暗号化の技術規格も従来の「3DES (Triple Data Encryption Standard)」から「AES(Advanced Encryption Standard)」に移行することが望まれています。

宿泊施設における今後の対策として、短期的には、まずはMifare Classic 1Kのカードキーの使用を取りやめて高セキュリティシステムの運用へ移行すること、そして今後1~2年以内にAES暗号化規格に対応したソフト・ハードへ更新することを推奨します。

(国際ホテル旅館 2024年6月20日号)