JTB（東京都品川区）とTrip.com Group（中国上海）は、昨年12月3日、訪日旅行者拡大に向けたウィンタースポーツでの協業に関する合意書を締結した。両社は主に中国からの訪日旅行者向けに関連商品の開発、販売を共同で行う。

第一弾として、2019ー2020冬季シーズンにおいて北海道や本州の各スキー場と連携した商品・アクティビティを含む特別プランを開発・販売する。このプランはTrip.comグループのWEBサイト等で中国を中心に海外市場で販売・プロモーションを行う。

具体的な特別プランの一例として、Trip.comグループの利用客限定でゲレンデを提供する「スキー場のゲレンデ貸し切りプラン」、検定資格テストを講習付きで受験できる「資格取得プラン」、雪合戦体験コンテンツを提供する「雪合戦施設貸し切りプラン」などを企画。出発前にレンタル用品などをWebで販売する旅マエ段階のサービス提供にも力を入れる。

中国政府は2025年までに国内のスキー・スノーボード人口を5000万人に、ウィンタースポーツ関係者を3億人にするという計画を打ち出している。日本のスキー場やウィンタースポーツが中国や東南アジアの旅行者の間で人気が高まっていることから、冬季の訪日インバウンド市場にとって大きなチャンスとして、対応したサービスや商品を提供する。