政府が、多数の人が集まるような全国的なスポーツ、文化イベント等について、大規模な感染リスクがあることを勘案して当面の中止、延期または規模縮小等の対応を要請すると発表したことを受けて、この期間前後に開催される予定だった国内のイベントは相次いで延期または中止を決めた。

多くの人が集まる施設も、休館・休園を決めている。

文化庁は、国内各地にある国立の博物館、美術館、劇場などを２月末から３月15日まで臨時休館すると発表した。文化庁政策課長の通達を受けて、各都道府県や政令指定都市などが運営する文化施設も休館・休業したり、開館しているところもイベントの中止やスタッフの感染予防を行ったりといった対応を取っている。

サンリオピューロランド（東京都多摩市）やハーモニーランド（大分県速見郡）を運営するサンリオエンターテイメント（東京都多摩市）は、政府発表に先立つ２月22日から、およそ３週間の臨時休館を決めた。再開日は３月13日を予定しているが、感染状況や行政当局の情報を見極めたうえで検討する、としている。

東京ディズニーランドおよび東京ディズニーシーを運営するオリエンタルランド（千葉県浦安市）は２月28日、政府発表を受けて29日から３月15日までの２週間、臨時休園することを決めた。同日、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン（大阪市此花区）も２月29日から３月15日までの臨時休業を決めた。両社とも、営業再開については状況を踏まえて慎重に判断する、としている。