エフ・ジェイホテルズ（福岡市博多区）は、3月1日にTHE BASICS FUKUOKAザ・ベーシックス福岡（福岡市博多区）を開業した。

昨年５月に閉館したハイアットリージェンシー福岡を全面リニューアルし、オリジナルブランドホテルとして刷新した。INTELLECTUALS WORLDをコンセプトに、滞在を通じて知的好奇心を刺激する新たな体験や世界観の提供を目指し、BASICS＝基礎・基本を重視しつつ、既成概念に囚われない新たな基礎・基本となるホテルを創造する、との思いを込めている。

地上13階地下１階建ての建物規模に客室238室とロビーラウンジ、レストランなどを併設する。ホテルを象徴する施設は１階ロビーで、約5000冊の書物を収納したライブラリーとなっている。高さ約42ｍの吹き抜け空間にある12本の円柱を利用し、高さ８ｍの書架６本を設置した。

客室タイプは全20種類で、それぞれ「チャプター（章）」「エピソード（挿話）」「ストーリー（物語）」と、ロビーライブラリーにちなんだ名称とした。一般タイプのチャプターは10タイプ217室で、ダブル・ツインルームのほか、４人宿泊にも対応する45㎡の客室も用意。ビジネスから家族・グループ旅行まで幅広い宿泊需要に応える。２階１フロアの８タイプ19室で構成されるエピソードと、６階スイートルームのストーリーの２室の合計21室には、特別な備品やインテリアを用意する。

ロビーや客室、ラウンジ、レストラン等の館内デザインやアートディレクションは、Ａ．Ｎ．Ｄ．（東京都港区）のクリエイティブ・ディレクター小坂竜氏に依頼。ポストモダニズムの巨匠、マイケル・グレイヴス氏が手掛けた旧ホテルのデザインを活かしつつ、これまでのイメージを一新する空間となった。

館内では音楽にもこだわり、国内外のクラブ・フェスのＤＪやイベントプロデュース、ファッションブランドの音楽監修などを手掛ける松浦俊夫氏に委託。季節や時間帯に合わせたホテルらしいプレイリストを選曲した。