全日本シティホテル連盟（JCHA、本部東京都千代田区）は3月11日、中国のＩＴサービス大手「アリババグループ」創業者のジャック・マー（馬雲）氏が日本に寄贈したマスクの一部・2000枚を受け取った。マスクはJCHAの正会員ホテル250社へ均等に分けられ、12日に一斉発送した。

マー氏は今月初め、新型コロナウイルスへの緊急対応策として、日本向けに合計100万枚のマスクを調達すると発表。マー氏が設立した２つの基金会が調達し、日中の医療交流活動などを行う日本医療国際化機構（東京都千代田区）を通じて、国内の自治体や医療団体、観光団体などに寄贈された。ＪＣＨＡでは検討の結果、正会員へ公平に配布することを決めた。

JCHAは「事態の収束が見えない中、国内外の人の動きが止まり、観光需要も無くなっている。経営状況の逼迫や従業員の安全確保などで会員ホテルが苦労しているところに、マー氏の心配りは誠にありがたいこと。感謝したい」とした。