OYO Hotels & Homesとソフトバンクグループの合弁会社であるOYO Hotels Japan （東京都千代田区）は、本格的に旅館事業に進出。日本で独自に設立した新ブランド「OYO Ryokan（オヨリョカン）」として全国展開する。

ブランドコンセプトは旅館の「女将」。施設やサービスの随所に織り込まれた、伝統的かつ現代的でスマートさを表す「粋」な感覚、日本独自のホスピタリティ精神を表す「おもてなし」、伝統に対する理解を深める「繋がり」を通じてコンセプトの体現を目指す。

幅広い世代・国籍の旅行者にリラックスした気分で和室の雰囲気を楽しんでもらえるよう、客室用の寝具はオリジナル品を開発。布団とソファが一体となった「ふとんソファ」は、長時間床に座ることに慣れていない若者や外国人旅行者に配慮した。

また「旅館を通じて、人々が日本文化や地域への理解をより深めることができるように」と、集いの場所としての屋台バーを設置。旅館で働くスタッフが店主となることで、宿泊者との間のコミュニケーションが生まれることを期待する。

同社はブランドを構築するため25以上の都道府県50以上の旅館を訪問、リサーチを重ねた。その結果、「日本の伝統を生かす」「ミレニアル世代を惹きつける現代的なデザイン」「海外の人に旅館文化を届ける」ことをブランドの核とした。