リバーリトリート雅樂倶（富山県富山市）は3月18日、本館プレミアスイート201号室と202号室をリニューアルオープンする。

新しい客室は、元々の設えの良い部分を活かしながら計画し、神通峡の自然を取り入れた素材をはじめ富山に根差した素材、環境に配慮した新素材を使用する。富山を拠点とする若手クリエイターが、地場の技術や伝統を引き継ぎながら、現代の環境に配慮した新たな価値観で空間を演出する。

壁と天井には、地場の土を使った左官で版築壁を造り、和紙と併せて仕上げる。和紙は県内立山町で原料の楮（こうぞ）から栽培し、和紙製作を行う川原隆邦氏の協力のもとオリジナル和紙を採用する。陶芸の制作過程で出る廃棄材を練り込んだ特注のテラゾータイルの床材、漁網を再生した繊維を原料に用いたカーペット、布や衣類を再生した大理石のような柄の素材の建具や家具、端材を組み合わせて面材にした家具、蛍光管等の再生ガラスを使用した照明等も採用した。