ANAホールディングス発のスタートアップavatarin（東京都中央区）は、コミュニケーション型アバターロボット「newme（ニューミー）」と、アバターロボットの運用を支えるプラットフォームを開発・提供する。

newmeは10インチのディスプレイとキャスターを備え、操作者はPCやスマートフォンを通じて遠隔操作して動き回ったり、周辺の景色を眺めたりできる。ディスプレイに顔を映し出し、newmeの近くにいる人と対面で会話することもでき、自由に動き回りながらコミュニケーションを取れる特性を活かし、美術館や水族館、空港等での案内・誘導業務に活用されている。

運用に必要なシステムやクラウド・プロトコルも独自に開発しており、映像や音声を含む大容量データも１秒未満で伝送できるという超低遅延を実現する。

事業共創部担当部長の椋木徹氏は「遠隔コミュニケーションでありながら、誘導を伴う案内が必要な場合、目線や角度を合わせて応対したい場合等に適している。能動的な声掛けをするプロアクティブな接客業務にも向いている」と語る。

（国際ホテル旅館 2023年10月5日号）