キュリネス（東京都港区）は、10月から「QRコンシェルジュ」シリーズを本格始動。2018年から提供してきた「QRHOTEL」の再開と同時に、より幅広いインバウンド接客支援サービスも展開していく。

QRHOTELならではの特徴・強みとして、宿泊客が簡単にアクセスでき、かつ、スムーズに利用できるように意識したUI／UXの採用、一つのQRコードで中華圏向けのWeChatミニアプリと英語表記のWebページへのいずれにもアクセスできる「オールインバウンド対応」、中華圏向けサービスはWeChatをベースに設計しWeChatの各種機能を活かした宿泊施設の新たな収益創出の機会が提案可能なこと等を挙げる。

花東江社長は「ホテル・旅館の皆さんにとっても、宿泊客からの問合せ・質問にQRHOTELを通じて回答することができ、当社が独自に開発した会話型AIチャットボットによる応答機能の提供も新たに実装、宿泊客の質問に即時回答できます。海外では一般的な音声入力にも対応しています」と語る。

「今後は当社パートナー企業のシステムと連携し、バス・タクシー等の手配、レストラン予約、レジャー施設のチケット購入、宅配便の手配等を、宿泊客自身が直接手配できる仕組みの構築を進めています。宿泊客は求める情報を迅速に得ることができ、旅行中の様々な体験の予約を自分自身で手配できるようになります。ホテル・旅館の皆さんは、対面・非対面・自動応答と複数の接客パターンを組み合わせることで、施設・ブランドの接客ポリシーを守りつつ運営の効率化を図ることができます」と花社長。

（国際ホテル旅館 2023年11月5日号）