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- 本紙好評連載
- 24.06.25
第1回 ビジネス環境と陥りがちな罠【骨太な集客力を身に付ける「コンセプトのつくり方」】
みなさん、こんにちは!宿泊施設専門の集客コンサルディングを手掛けている宿研の濱田です。
全国の宿泊施設をサポートする事業を始めて20年が経ちました。現在の複雑な社会環境やますます厳しくなっている競争環境において、宿泊施設が“骨太な集客力”を身に付ける必要性を強く感じています。本稿では、そこに欠かせない「コンセプト」ついて、つくり方をお伝えしたいと思います。
そもそも、なぜコンセプトをつくることが重要なのでしょうか。
近年、宿泊業界ではITの進歩や、消費者との接点となるプラットフォームが続々と出現し、やることに対して選べる打ち手も飛躍的に増えています。一方で、消費者の嗜好・価値観も変化しており、例えば「Z世代は○○だ」などの世代による特徴・差がなくなる「消齢化」が起きていると言われ、年代別のマーケティングに見直しが求められています。
このような環境では、打ち手についてもどれを選び・何をするべきか、決めるのも一苦労です。自社の方向性が明確に定まっていない状態のまま、あれもこれもしようとすると、限られた経営資源が分散してしまい、結果的に「どれも成果が得られない罠」に陥りがちです。特に宿泊業のような装置産業では、得た利益を新たな利益の創造のために投資し続けなければならないだけに、無駄な投資は避けたいところです。
貴重な経営資源を効果的に注ぎ、自社の価値と利益を集中し高めていくことで、一時の「変化」ではなく「進化」し続けることが大切で、その指針となるのが「コンセプト」です。
コンセプトを設定していても、進化の道標として〝機能するコンセプト〟にまでは至っていないというケースも少なくありません。それもそのはずで、コンセプトを考えることは簡単なようで実は難しく、なんとなく考えられていることが多いものです。しかし、コンセプトづくりには体系化された良いフレームワークが存在します。皆さんがすぐにでも実践できるよう、次回より活用しやすい3つのフレームワークについて解説を交えてご紹介します。
宿研 マーケティング室 濱田周作氏
(国際ホテル旅館2024年6月5日号)
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