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  • 人事、人材・教育
  • 24.12.05

サービススキルをシステムで管理 ABILI Career【ClipLine】

サービススキルをシステムで管理 ABILI Career【ClipLine】

サービス業の経営課題や業務の改善を支援する「ABILI(アビリ)」を提供するClipLine(クリップライン、東京都千代田区)は、今秋、新サービス「ABILI Career」の提供を始めた。

ABILI Careerは、現場従業員を対象に行われるスキルチェックをシステム化したもの。従業員はタブレットを通じて自身のスキルの習得状況を申告。提出された内容を、店長や本部担当者など複数のマネジメント担当者が同時に確認・判定・承認できる。

従業員のスキルチェックにかかる一連の手続きがデジタル化することで、関係者の負担を軽減し、評価の仕組みと教育の適正化を促す。企業のワークフローに合わせたランクアップシステムも実装でき、スキルの可視化やキャリアステップの最適化にも繋がる。

代表取締役社長の高橋勇人氏は「スキルチェックの結果を複数の担当者が同時に確認・判定でき、従業員がより多面的に評価されやすくなる」と語る。

同社は2013年設立。従業員の教育や情報・知識の共有などを動画で行える「ABILI Clip」をはじめ、顧客満足度調査やアンケートの集計・分析システム「ABILI Voice」、組織管理にまつわるデータを集約し可視化するダッシュボード「ABILI Board」などのソリューションを開発・提供してきた。サービス事業者の経営課題の可視化と解決策の実行を支援し、それぞれが連携することで、人的資本の最大化とサービス価値、業績の向上を後押しする。

高橋氏は「従来はOJTや集合研修などによる教育・情報共有が重視されてきたが、コロナ禍による集合の制限、拠点拡大、勤務シフトの多様化などを背景に、従来のやり方が取りにくくなっている。近年はSNSなどを通じて顧客の評価・不満が拡散され、集合研修では追いつかない状況も増えている」と指摘する。

特に外食・小売チェーン、ホテルチェーンなど、全国各地に拠点を展開するサービス事業者での活用を想定しており、今後は、外国人労働者の増加などを見据えてABILI Clipの多言語対応なども順次進めていく予定だ。

(国際ホテル旅館2024年12月5日号から抜粋)