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  • 25.06.06

第3回 問合せやオーダーに宿泊客の手を煩わせることなく対応◆別邸 仙寿庵【デジタルツールが叶える 生産性向上とおもてなし】

第3回 問合せやオーダーに宿泊客の手を煩わせることなく対応◆別邸 仙寿庵【デジタルツールが叶える 生産性向上とおもてなし】

別邸仙寿庵(群馬県利根郡)は、谷川岳を望む山間の静かな環境に位置する。5万坪の敷地と1000坪の建物に備えられた客室は、わずか18室。全室に源泉かけ流しの露天風呂を併設し、室内にも意匠が施されている。現代的な建築デザインと、土壁や木、石などの素材を使いた日本の伝統技術が融合した空間、四季折々の上質な料理、そして心のこもったおもてなしは、世界のリゾート組織にも認められ、2012年には高級ホテル・レストランの会員組織「ルレ・エ・シャトー」に加盟した。

 

2022年、別邸仙寿庵は全客室にインフォメーションサービス「crotta」を搭載したタブレット端末を設置した。宿泊客から寄せられる様々な問合せやオーダー・リクエストの受付、および館内施設・サービスの紹介などを crottaに集約した。

人事管理・営業・フロントリーダーの岡村竜輝氏は「従来は客室に設置した内線電話で受け付けていたが、宿泊客に〝電話をかける〟という手間を掛けさせることなく対応できる手段・方法を探していた。広大な敷地と建物の施設情報も、口頭での説明だと複雑になってしまうため、どうすれば分かりやすく紹介できるかを模索していた」と語る。

いくつかのインフォメーションサービスを比較検討する中で、crottaを採用した決定打は「見やすさ・使いやすさ」と「機能性」の両立が実現していることだった。

「知りたい情報にアクセスしやすく、問合せ・注文といったアクションも起こしやすい。施設・サービスの情報も文字と画像の両方で紹介することができ、口頭で説明するよりも分かりやすくなったと感じている」と岡村氏。

宿泊客にはチェックイン後、スタッフが客室へ案内した際に、タブレット端末を示して操作方法を説明している。岡村氏は「当館の宿泊客層は40代以上のミドル世代が中心。導入前、社内にはデジタルサービスに対する懸念の声もあり、導入後の今も、わずかながら『使い方が分からない』という声を頂くこともあるが、施設の魅力を crottaタブレットを通じて伝えることができ、電話対応をすることなく問合せやオーダーを受け付けられることで、業務効率化・負担軽減にも繋がっている」と手応えを語る。

昨年 2024 年からは、英語表記への対応も始めた。「外国人客の皆さんにも、crotta を通じて当館のストーリーやコンセプトなどに触れて頂き、温泉の紹介や入浴方法を知ることに活用してほしい」と岡村氏。

 

【企画】株式会社ルーツ

(国際ホテル旅館2025年6月5日号)

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