NEWS

ニュース

  • 本紙好評連載
  • 26.08.06

※緊急連載※第1回 10年早かった! AIコーディング時代への突入【AIプログラミング時代の到来】

※緊急連載※第1回 10年早かった! AIコーディング時代への突入【AIプログラミング時代の到来】

私の予測では、プログラムコーディング(プログラミング)がAIに置き換わるのは2035年頃で、その頃には静かに現場を退くつもりでいました。

プログラミングはもともと、AIとの親和性が高い分野です。それでも実用化にはまだ時間がかかると考えていましたが、まさかの2026年に実現してしまいました。「IT 技術者になれば高収入でウェイ!」と考えていた人たちは、これから厳しい現実に直面し〝ギュラれる〟ようです。

※〝ギュラれる〟とは、シンギュラリティ (技術的特異点。AI・人工知能が人類の知能を超え、社会が急激に変化する転換点)から来た造語で、人間がAIに仕事を奪われることを指した、X(旧Twitter)の流行り言葉です。

私は1990年以降、IT業界に身を置いていますが、このままでは私も〝ギュラれる〟かもしれません。

 

AIプログラミング時代の特徴は以下の通りです。

◎プログラミングやデザインが、専門家だけのものではなくなる。
◎故に、プログラムやデザインそのものの価値は低下する。
◎ライセンス料を収益源とするSaaS(月額利用型ITサービス)のモデルが成立しづらくなる。

現在、市場には様々なSaaSがあります。宿泊業界でも、

* PMS(宿泊予約管理システム)
* Booking Engine(予約システム)
* Revenue Management System
* 競合分析システム
* BI、分析ツール
* ダッシュボード
* 管理会計システム
* 客室管理アプリ

などがありますが、このうちRevenue Management SystemやBI、ダッシュボード、管理会計については、いずれもアウトプット主体で、PMSや財務会計システムなどの基幹システムからデータを取得し、いかに見やすく・分かりやすく表現するかを競ってきました。しかし、この手のものは、AIコーディングを習得すれば3日程度で実用レベルのものが作れてしまいます。

マリー・アントワネットの「パンが無ければ…」ではありませんが、「機能が足りないなら自分で作ればいいじゃない」という時代が来たのです。わざわざ、高額なライセンス料を支払ってまで既製品を利用し続ける意味はありますか?AIはそう問いかけているのです。

この緊急連載で伝えたいことは、「今、そのIT投資は本当に正しいのか?」なのです。

 

現在販売されているシステムの多くは、沢山の技術者が携わり、数1000万円以上の開発費を投じて作り上げられ、その回収のために初期導入費用や月額利用料が設定されています。

かたや、あなたの指示に基づいてAIがプログラミングしたら、自社専用のシステムを低コスト・短期間で構築するのです。

現時点では、PMSやBooking Engineなど、多数のデータをリアルタイムで処理するトランザクションシステムには、高度な設計力を持つプロフェッショナルの設計能力が不可欠です。しかし、AIプログラミングを前提とした場合、これまでとは異なる基準でPMSやBooking Engineを選ぶべきかもしれません。

2026年はIT+AI+DX=「AX(AI Transformation)時代 」の幕開けです。この変化を理解することが生き残りの第一歩になるのです。

 

小林武嗣氏(C&RM社長)

 

(国際ホテル旅館2026年8月5日号)