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  • 26.08.06

洗濯代行サービス 訪日外国人旅行者向けに本格始動【Wash on Go】

洗濯代行サービス 訪日外国人旅行者向けに本格始動【Wash on Go】

洗濯代行サービス「Wash on Go(ウォッシュ・オン・ゴー)」を企画・運営する mile(東京都港区)は、訪日外国人旅行者向けのサービスを本格始動する。

日本を訪れている外国人旅行者から問合せ・申込みが相次いで寄せられていることから、ホテル等の宿泊施設に滞在中の旅行者にも洗濯代行の潜在ニーズがあるとして、Webアプリの多言語対応やAIを活用したカスタマーサポート、デジタルギフトチケットの実装等を進めている。

「ホテルのランドリーサービス、館内コインランドリー設備に続く『第三の選択肢』として、洗濯代行サービスの認知拡大を進めたい」と語るmile代表取締役社長の山崎美香氏に聞いた。

 

洗濯物の集荷・配送までワンストップで対応する

Wash on Goは、独自開発のWebアプリによる受付管理と、Uberの配送ネットワーク、提携クリーニング店との連携により、洗濯物の集荷から洗濯、配送までをワンストップで提供する。

洗濯の申込みや各種手続きは専用のWebアプリを通じて行う。基本料金は6kgまで6980円(配送料別)の定額制で、アプリ内のAIカメラに洗濯物をかざすだけで重量を自動推定。注文、決済、進捗確認まで全てスマートフォン上で完結する。カスタマーサポートにもAIを活用し、英語にも対応する。

洗濯物の集荷・配送はUberの配達パートナーが担当し、指定場所での受け渡しにも対応する。洗濯は提携クリーニング店が行い、水洗い対応のクリーニング機でTシャツやズボン、靴下、下着等を洗濯・乾燥し、丁寧にたたんで返却。当日返却などのスピード注文も可能だ。

 

Wash on Goを企画したmile代表取締役社長の山崎美香氏は、20年以上にわたりランドリーサービス事業を展開してきた。訪日外国人旅行者のランドリー需要には早くから着目していたものの、AI技術の進化やUberの普及等、サービス提供に必要な環境が整ったことから、今年、本格的に事業を始動した。

山崎氏は「洗濯代行サービスは、日本ではまだ馴染みが薄いが、欧米では一般的なサービスとして定着している。訪日旅行中も日常生活と同じように洗濯代行サービスを利用したいという潜在ニーズを見据えてWash on Goを立ち上げた」と語る。

 

既存のランドリーサービスに続く「第三の選択肢」に

サービスの開始以降、インターネット検索や口コミ等を通じて認知度が高まっている。ホテルに宿泊する外国人旅行者からの依頼も多く、ランドリーサービスを提供している高級ホテルや、コインランドリーを併設するホテルの宿泊客からの依頼も少なくないという。

特に、中長期滞在の旅行者では2回以上利用するリピート需要があるほか、月額1万9920円で月4回利用できるサブスクリプションプランの利用実績もある。特に小さな子どもを連れたファミリー層や、梅雨や台風等で雨が続く時にも洗濯需要が高まり、洗濯物をきれいにたたんだ状態で返却することから、旅行の終盤に持ち帰る衣類をまとめて依頼する利用者もいるという。

山崎氏は「ホテルのランドリーサービスはドライクリーニングが中心で料金も高額なため、普段着や下着等の洗濯には適していない。また、ホテル内のコインランドリーは利用時間が集中しやすく、順番待ちや洗濯・乾燥の待ち時間にも拘束されがちだ。Wash on Goは、これらの既存サービスに続く『第三の選択肢』としての活用機会を期待している」と語る。

 

現在のサービス提供エリアは東京23区と川崎市の一部。この夏から大阪および京都でもサービスを開始する予定だ。今後は提携ネットワークを拡充し、エリアを順次拡大していくほか、ホテル・旅館などの宿泊施設や、社員の出張機会が多い企業等、法人向けサービスへの展開も視野に入れている。

「旅行者が直面する『洗濯の壁』を解消し、旅行中の家事負担を減らすことで、 観光や体験、 仕事などにより多くの時間を充てられる環境づくりを目指したい」(山崎氏)。

 

(国際ホテル旅館2026年8月5日号)