クラシックレールウェイホテル（熊本県人吉市）は、８月２日、ＪＲ肥薩線矢岳駅近くの旧国鉄駅長宿舎をリノベーションした古民家ホテル「星岳・月岳」（ほしたけ・つきたけ）を開業した。

肥薩線が走る人吉琢磨の３駅をひとつのホテル、線路を廊下に見立てて駅施設を宿やレストランに再生。大畑駅前に開業したフレンチレストランと連携したオーベルジュとして、広域周遊観光の実現を目指す。星岳・月岳は矢岳駅から徒歩３分の場所に位置し、登録有形文化財の星岳は広さ102㎡・定員４名、月岳は同66㎡・４名となる。

同社は2025年までに九州７県全ての鉄道沿線で同様のコンセプトによるホテル・レストランの拠点開発を展開する予定。現在、第二弾を熊本県他地域で検討しており、九州の鉄道一周ツアーの企画も進める。事業を通じて過疎地域の鉄道維持、遊休設備の観光施設化、サービス人材の確保、魅力的な地域産品の情報発信などを目指す。