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経営者に聞く
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2030年にプラごみ0へ 組合全体で数値目標【滋賀県旅館ホテル生活衛生同業組合】
滋賀県旅館ホテル生活衛生同業組合(滋賀県大津市)は1月10日、「SDGs宣言」を発表。2030年に向けて①アメニティのプラスチックごみを0にする、②滋賀県産の食材の使用量を50%にする、③客室料金を2019年度比で20%引き上げる、という数値目標を掲げた。複数の同業事業者を束ねる旅館組合が、企業の枠組みを超えて共通の数値目標を設定するのは非常に珍しい試み。 宣言を発表するまでの経緯と今後の取り組みについて、同組合SDGs推進委員会委員長の前田義和氏(琵琶湖ホテル総支配人)に聞いた。 組合の企画運営委員会内に創設されたSDGs推進委員... -
国内客との接点増える 再来館の機会創出へ【パレスホテル】
1961年(昭和36)、東京・丸の内に開業した「パレスホテル」。約50年の時を経て、建て替え工事による新生「パレスホテル東京」が2012年5月17日に開業した。 今年2022年は開業10周年の節目となるが、厳しい事業環境下で迎えることとなった。パレスホテル(東京都千代田区)代表取締役社長の吉原大介氏は「日本発の世界に通用するラグジュアリーホテルを目指して、訪日外国人客の取り込みに力を入れ、2019年には当ホテルの宿泊客の7割が外国人客となりました。コロナ禍で、その需要は一気に無くなってしまいました」と振り返る。 一方で、国内の旅行者... -
ホテルのIT化・省人化は次のステージへ【アルメックス】
30年以上にわたり自動精算機等のシステムソリューションを提供してきたUSEN-NEXT GROUPのアルメックス(東京都品川区)。ホテルDX化を促すサービスを次々と市場に投入しているが、コロナ禍で宿泊施設は非接触・効率化へとオペレーションの大変革期に突入、同社が担う役割もますます重要になってきた。 USEN-NEXT GROUPのうち、アルメックスが該当する業務用システム事業は全体の約15%を占めている。クライアントホテルの投資が止まるなど厳しい状況が続く中で、医療系システムが伸び、ホテル部門をカバーした。しかし、ホテルのDX化が進んでい... -
厳しいときこそチャンス 市場シェア拡大へ【アパホテル】
コロナ禍においても勢いは止まらない。アパホテル(東京都港区)が運営する「アパホテル」は、昨年2021年12月27日時点で直営・FCが313ホテル7万1312室(建築・設計中を含む)、パートナーホテルや海外を含むアパホテルネットワークは681ホテル10万5156室と着々と成長。昨年11月期の業績は50億円の経常利益を見込んでいる。アパグループ(東京都港区)代表の元谷外志雄氏は「いかなる時も『厳しいときこそチャンス』と考え、行動に移してきたと語る。 同社は2020年4月に「SUMMIT 5-Ⅲ(第三次頂上戦略)」を始動。2025年3月末までに... -
コロナ禍だからできることを実践 情報交換も活発に【日本ホテル】
JR東日本ホテルズを展開する日本ホテル(東京都豊島区)。ホテルの利用機会が激減したコロナ禍の中、里見雅行社長は「私たちが運営するホテルを利用したいと考えて下さった方たちの期待に応えたい」という思いから営業を継続した。 この状況下で今だからできることを現場で実践しようと、特に社員・スタッフの新たな「学び」の機会にした。マルチタスクに対応するスキルを身につけられるよう、宴会部門のスタッフがレストランサービスにヘルプで入ったり、これまで外部企業に委託していたルームメイキング業務の一部を内製化したりした。特に後者は、最大30時間の滞在が可能なプラ...